代表挨拶
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます!新年度を迎えるみなさんは進級おめでとうございます。新生活がはじまり、期待と不安でちょっとそわそわする季節ですよね。新しいコミュニティや大学生活で取り組むことを探している方も多いことかと思います。
僕たちが所属する東大オケは、決して楽な部活ではありません。部活はめちゃくちゃあるし曲は全部難しくてさらうのも大変… 基本的に欠席禁止なので、雨の日も風の日も楽器を抱えて2食に向かいます。それでも僕は、こうやって一緒に過ごす時間の長さが、東大オケの一番の特徴であり一番の魅力、そして強みだと思います。プロのトレーナーの先生方から鋭いご指摘を受け、自分たちで課題に取り組み、修正を重ねる。それを毎週毎週くり返して、ついに迎えた本番での景色は言葉では表せないほどの達成感と高揚感にあふれています。大きなホール、たくさんのお客さんの前で、たった1回の演奏で生きた音楽を作りあげる。それは僕たちが共に取り組んだ時間が大きな熱量を伴って光る瞬間だと思います。
と、こんな風に書くと東大オケはガチプロだらけの熱血部活なのか…!?と思われるかもしれません。いやいやご安心ください!! 実際の東大オケは、練習時間以外ではゆるゆるわちゃわちゃした空気が流れています(笑) 一生懸命練習した後は、つかれた~ご飯食べよ~と同期や先輩とご飯に行ったり、休みの日には先輩の車に乗せてもらってドライブしたり、仲良く楽しく過ごしています!
大学生活で何かに打ち込みたい方!家族のようなコミュニティが欲しい方!音楽が大好きな方!青春したい方!東大オケ、おすすめです。時に楽しく、時に頭を悩ませながら、充実した4年間を過ごしましょう!僕もまだ2年目、みなさんと一緒に音楽できるのを心より楽しみにしております。
東大オケへ、ようこそ!
2023年度新歓隊長 梅田慎太郎
練習について
東大オケでは以下のような練習を行っております。全奏と分奏は月曜または木曜に開催され、残りの練習はパートによって異なります。
練習の種類
全奏 | 週に1回3時間、全員が集まって合奏練習を行います。 |
---|---|
分奏 | 週に1回3時間、金管楽器、木管楽器、弦楽器のセクションごとに分かれて合奏練習を行います。 |
パート練 | それぞれのパート単位で行います。基本は週に1回3時間ですが、形態はパートにより異なります。 |
個人分奏 | 不定期で先輩と後輩(たまに同期同士の場合もあります)が1対1で個人指導を行います。 開催頻度・形態はパートにより異なります。複数人でグループ分奏を行う場合もあります。 |
ホール全奏 | 演奏会ごとに数回、週末などに開催されます。 実際に外部のホールを借りて、広い空間特有の響きや時差を意識して練習を行います。 |
セクション別の練習一覧
ホール全奏などの臨時の練習を除いた、1週間の練習です。
弦楽器 | 全奏、分奏、パート練 |
---|---|
木管楽器 | 全奏、分奏2回 |
金管楽器 | 全奏、分奏1回、不定期にパート練を実施 |
打楽器 | 全奏、不定期にパート練を実施 |
活動紹介
当団の主な活動を紹介します♪ 詳しくは、年間スケジュールをご覧ください。
コンサート
当団の主なコンサートは年に4回で、春の五月祭、夏のサマーコンサート、秋の駒場祭、冬の定期公演を行っています。また、その他にも音楽教室や年4回の合宿、有志による室内楽演奏会など、様々なイベントを行っております。
室内楽演奏会
当団では有志による室内楽演奏会も盛んに行われております。五月祭、駒場祭で開催する室内楽演奏会のほか、夏と冬には団内のみの発表会も開催しております。同期同士や先輩後輩、管楽器と弦楽器混合など、学年・楽器問わず様々なグループが結成され、それぞれ好きな曲を選んで練習し、発表します。いくつ乗ってもOK(4個も5個も乗る団員もいれば、忙しくて1つも乗らない団員もいます)で大変自由度の高い演奏会を年に4回開催することで、個々人のアンサンブル力の養成を図っています。
式典での演奏
東大オケでは、毎年入学式・卒業式で生演奏を行っています。
宿泊行事
全体での宿泊行事は年に合宿とツアーの遠征です。合宿については、3月に春合宿、5月に新歓合宿、8月に夏合宿、9月に秋合宿の年4回行っております。新歓合宿は五月祭に乗る1年生も参加します!夏合宿・秋合宿は1・2年生のみで駒場祭の練習を行うため、学年間の絆がとても深まるイベントです。ツアーでは、コンサートの開催地を団員全員で回ります。リハーサル・本番以外の自由時間も多く設けられるため、在団する四年間で全国の街を見物をしたり特産品を食べたりできる楽しいイベントです♪
歴史
東大オケについて詳しくご紹介します♪
当管弦楽団は1920年、東京帝国大学音楽部として発足しました。
当時はオーケストラといえば、宮内省や上野の音楽学校の他には九州大・慶應大などいくつかの大学にあるに過ぎず、プロのオケはまだ誕生していませんでした。 その後楽器や楽譜の調達に苦労しながらも発展し、大正から昭和初期にかけては本邦初演の曲も少なくなかったとのことです。
戦後本郷とは別に旧制一高のオケを前身として駒場にもオケが誕生して、最初は別々に演奏活動を行っていましたが1953年に合併しました。 昭和30年代(1955年以降)に入ってから著しい発展を遂げ、特に1959年に早川正昭氏が常任指揮者に就任して以来近代曲なども意欲的に取り上げるようになり、部員も増え昭和30年代末までには100人を越えるようになりました。 そして1966年にはヨーロッパ演奏旅行を行い好評を博しました。
その後東大紛争下の新入生の募集停止による部員減少などを始めとする数多くの困難に直面しましたが、現在では約130人の部員を擁する大規模なオーケストラへと発展しています。 創立以来近衛秀麿・柴田南雄・別宮貞雄・早川正昭の各氏をはじめ音楽界に数多くの人材を送り出しており、また107回の定期演奏会をはじめ演奏旅行も多数行なっています。
指揮者紹介
名誉指揮者
早川正昭 | 東京大学農学部卒/東京藝術大学作曲科卒/広島大学名誉教授/新ヴィヴァルディー合唱団常任指揮者 |
---|
桂冠指揮者
三石精一 | 東京藝術大学指揮科卒/元読売日本交響楽団専任指揮者/ 元東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督・常任指揮者/ 東京音楽大学名誉教授 |
---|
常任指揮者
田代俊文 | 東京音楽大学指揮科卒/東京音楽大学指揮科教授 |
---|---|
河原哲也 | 東京音楽大学指揮科卒 |
トレーナーの紹介
東大オケでは普段からプロのトレーナーの先生方をお招きして練習に励んでいます。学生主導の練習もありますが、練習の半分以上はプロの方にご指導いただいており、当団の大きな特徴の一つといえます。
名誉トレーナー
井上将興 | 東京藝術大学中退/マンハッタン音楽院卒/元東京音楽大学教授 |
---|---|
堀伝 | 桐朋学園短期大学音楽科卒/サイトウ・キネン・オーケストラ/ 水戸室内楽管弦楽団/洗足学園大学講師/元NHK交響楽団ヴァイオリン奏者/ 元東京交響楽団コンサートマスター |
井料和彦 | 広島大学卒/元東京フィルハーモニー交響楽団首席ファゴット奏者/ 東京フィルハーモニー交響楽団団友 |
津堅直弘 | 国立音楽大学卒/元NHK交響楽団首席トランペット奏者/国立音楽大学客員教授/ 洗足学園音楽大学客員教授/東京音楽大学教授/ 尚美学園ディプロマコース講師/沖縄県立芸術大学講師 |
弦楽器トレーナー
青木高志 | 桐朋学園大学卒/元東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター/ The Orchestra Japanコンサートマスター/モルゴーア・クァルテット(1992-2001)/ 国立音楽大学准教授 |
---|---|
桑田歩 | 新日本フィルハーモニー交響楽団客員首席チェロ奏者/元NHK交響楽団首席代行チェロ奏者/ 元群馬交響楽団首席チェロ奏者/元新星日本交響楽団(現 東京フィル)首席チェロ奏者/ 昭和音楽大学客員教授 |
堀江和生 | 東京藝術大学卒/東京都交響楽団ヴィオラ奏者 |
堀了介 | 1967年日本音楽コンクール第一位/ウィーンコンセルバトリューム卒/ 東京音楽大学教授/サイトウ・キネン・オーケストラ/水戸室内管弦楽団/ 元NHK交響楽団首席チェロ奏者 |
吉田秀 | 東京藝術大学卒/NHK交響楽団首席コントラバス奏者/東京藝術大学教授/ 東京音楽大学客員教授 |
木管楽器トレーナー
大森悠 | 大阪フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者 |
---|---|
鈴木一志 | 日本フィルハーモニー交響楽団首席ファゴット奏者/洗足学園音楽大学講師 |
中川鉄也 | 東京音楽大学卒/ドイツ国立フライブルグ音楽大学卒/フリー演奏家 |
山本忠 | 東京藝術大学卒/元東京都交響楽団ファゴット奏者/東京都交響楽団団友 |
金管楽器トレーナー
在原豊 | 元東京金管五重奏団トランペット奏者/元昭和音楽大学講師 |
---|---|
北村源三 | 東京藝術大学卒/元NHK交響楽団首席トランペット奏者/国立音楽大学音楽招聘教授 |
須山芳博 | ヴュルツブルグ音楽大学大学院修了/ 元東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席ホルン奏者/元東京金管五重奏団/ 武蔵野音楽大学准教授/洗足学園音楽大学客員教授 |
打楽器トレーナー
堀尾尚男 | 東京音楽大学卒/神奈川フィルハーモニー管弦楽団ティンパニ・打楽器奏者/ 東京音楽大学非常勤講師 |
---|
※弦楽器・木管楽器。金管楽器・打楽器のセクションごとに敬称略、五十音順で掲載しております
また、各演奏会ごとにこちらに掲載している以外の先生方も多数お呼びしております。